「がはぁ!!!げほっ、ごほっ……はぁ、はぁ……」
あと少しでへし折れるのではないか?と思わんばかりの強い力。
解放されなんとか呼吸をする肇は、領主に抱いていた感情を180度転換した。

「ふぅ、……ふぅ………あ、悪趣味ですね、げほっ……っ!」
そして首筋からナイフを這わされ子宮周辺をグリグリと円運動をする様に弄られた後
「……最早狂気の沙汰としか思えません。それで、私をどうするおつもりですか…?」
自分の下腹部にナイフが突き立てられんとしているにも関わらず冷静に勤めてみせる肇。
歳に不相応なほどの落ち着きは、退魔士として生きてきたが故だろう。多少の事では動じるそぶりは見せない。
今はなんとか脱出する術を考えないと…そう考え、ひとまずは領主の目的を問いただそうと思い立ったのだ

【それでは本日もお願いします】