>>721
(ぶちっ、ぶちっ)
(大剣の物理的な威力と魔物への呪いのような力で蛞蝓たちはどんどん崩壊していき、やがて動かない単なる粘液のかたまりとなる)
(その間も跳ねた体液が総司の身体を焼き解かしていたのは、この蛞蝓を作り上げた呪術者の力量なのだろう)
(呪術者自体は今回出てきておらず、直接はでこないだろうというのはミズチと総司のエージェントの見立てだった)
(使いまである式神を使わすだけと、呪術者本人にも動いて貰う場合では報酬の相場が桁違いに変わるからだ)

おつかれさまだね〜〜って、うわっ、妖気臭いなぁ
(妖気の本体を感じなくなったのでビルの中に入ってきたミズチはあまりの異臭で鼻を押さえる)
(まっすぐ総司の元へは進まず、ケンケンをしているようにあちこち回り道をしながら足を進めている)
(蛞蝓を倒したことにより妖気が薄れて、外の灯りがビルの中まで照らしはじめると、)
(ミズチが避けた場所はどこも紫色の怪しげな液体で濡れていた)
(何度か総司の足下をすくおうとした正体だ)

いくつか床が割れてるけど、確かこれって交換できるパネルとか何とかだから、うん、大丈夫そうね。
それよりも……うーん、あなたの方が大変そうだわ。
(火傷だらけの総司を頭のてっぺんからつま先まで何度も見回したミズチが呆れた様子でため息をつく)
(蛞蝓の攻撃は妖力でのもの、呪いや穢れとして扱っても間違いがないもの)
(蠱毒の式神を倒して誇らしげな総司へ、申し訳なさそうにミズチの見立てを伝える)
その火傷、すっごく痛いでしょ?
えーと、何かしら? 何かの力で多少は治っているみたいだけど、たぶん瘡蓋ができるくらいでその下までは難しいんじゃない?
もちろん病院でも無理よ。いずれ見た目は治ったようにみえるかもだけど、だいぶ先になるし、その穢れは体の中に残り続けるわ。
きっと動くだけでも痛いままだろうし、筋力とかも落ちちゃって今までと同じようなこと……化け物退治はできなくなるわね。
それだけ、あの蛞蝓を作り上げた呪術者は一流だったってことよ。
その呪術者の式神を倒したんだもの、引退しても自慢話にはできると思うわ?
(最後の方は総司が引退するのを確定したかのように、慰めるような言葉になる)
(ふざけているように聞こえても、それだけミズチの怪我の見立てが重いということだ)
(報酬ははずんでいて、こういった事態を加味してのものになっているから、本来ミズチからどうこうする理由もないのだ)
……その、治す当てはあるの?
呪術医とか、魔法医とか、そうゆうの。
普通の病院はたらい回しにされるだけよ?
(”今の契約”の内ではもうミズチが手を出せるところはない。依頼者もミズチと蛇神に何かあってはとの考えだからだ)
(しかし、ミズチは思ったこと、心配に思ったことを言葉にした)

【間延びしてもなので、戦闘シーンはここまで】
【今夜も頑張ってもう1レスくらいなので、ここで凍結にする? 総司さんの次のレスくらいまでなら起きていられると思う】
【木曜日の夜は今日と同じくらい、金曜日も同じくらいかな。今週末は残念ながら土日が駄目なの】