【再びスレを借りるわね】

>>125
白……?ということは……青と黒………それに黄もいるはずね
私の手を離れてから随分と躍進していると聞いたけれど、元気そうで何よりだわ。
黒はますます口が悪くなったわね。久しぶりに矯正が必要かしら……
青も私の元にいたときよりも随分と落ち着きが見えるようになったわね……
そして白も隊長が板についているじゃない。何をおいても優秀な貴女だったけれど冷静さは特に秀でていたわね。
いえ、統率力も……かしら。如何に個々の能力が高くてもそれを統制する「頭」なくしては隊としては機能しない。
天塩にかけた教え子達の成長を見られて嬉しいけれど………再開を喜び合うつもりはなさそうね。お互い…に
(戦士としての寿命は短く、一般的に能力の衰えが始まるのは30前後と言われている。なので30近くになり、経験も技術も十分な戦士は次世代の育成に当たることとなる)
(自分が担当した教え子達は今や「第1小隊」として組織内トップの討伐数と、その技能を誇っているという)
(つまり組織の中でも中核の戦力に自分の手から離れて2年程で上り詰めていたのだった。これを聞いた時には流石に驚かされた)
(教え子達の躍進は喜ぶべきだろうが、久しい再会が望まれた再会ではないだろう。彼女たちが構える武器がこちらを制圧ないし、殺傷するのに正確な位置へと構えられているからだ)
そうね……しいて言えば見回り…いえ、見直しというところかしら。
案外なにもないとされているところに何かがあったりするものよ。確証があったわけではないわ、私の独断ね……―――――けれど……
貴女達のお陰で「確信」に変わりつつあるわ。「破棄となった建物しかない」ような「何もない」場所に
貴女達第1小隊を配置ないし、差し向けるだなんておかしなことよ。もっと言えば「有り得ない」わね。
いいえ……そもそも世間から隠匿するためにこんな不便な山奥に施設を作っておいて、それが破棄となった今でも建物が残されていること自体がおかしかったのよ。
世間からの隠匿を基本とする組織がどうして自分たちの拠点があった何よりの証拠である建物なんて解体せずにそのまま残したのか……
――――貴女達が阻みに現れた以上、ますます引き下がるわけにはいかなくなったわ。
一応言うけれどそこを退き――――――――――――
(組織への疑惑が確信へと変わりつつある中、もはや彼女たちとの衝突は避けられないと距離を取ろうと思い立った刹那―――白が予想以上の速さ……いや、下手をすればこちらの知覚以上の速度で槍を額に触れるスレスレへと間合いを詰めた)
(思わず目を見開く……かつての教え子のこの技のキレは、自分が知っている彼女とは全く違う―――能力は全くの未知となった)
(今白が行ったのが「攻撃」ではなく「警告」でなければこの一撃で全てが決まっていた可能性の方が高いだろう)
(更には後ろには黄が控えていた……その気を読むことが出来ないでいた。白も黄もこちらをその気さえあれば殺せる間合いであったことは明らかだった)

……そうね、私の答えは―――――――
(すると敢えて黄がいる後方へと飛び出し、黄が次の投擲を行うスキをついて蹴りを腕に叩きつけて注射器をはたき落とすと)
(次の攻撃を回避するために生い茂った木々を盾に上方へと身体を躱す)
(白達は遠中近と各々の得意分野が、各々の苦手分野をカバーする穴の無い構成であり、動きを止めたら一気に畳み掛けられてしまうだろう)
(しかし、まだまだ自分は負けるつもりはなかった。例え4人が相手でも退ける自信はある)
(クナイを投擲しつつ、刀を取り出し、臨戦態勢に入りながら前進し奥へと進んでいく…彼女たちの戦力が読めない以上チームワークに正面からぶつかるのは危険と判断し、おいつた者からほ各個撃破が目的だ)

【今夜もよろしくね】