(途切れ途切れに、自分の歪んだ性癖を告白する麻衣の姿に)
(妖しげな快感が背筋をゾクゾクと這い上っていく)
(こちらの問いかけに対して、羞恥に頬をそめ、身を縮こまらせる様子に)
(ますます嗜虐心が掻き立てられて)
服や靴下のクサい臭いで、興奮して……オナニー、してたのね?
今までに、何回も、何回も……
(床に座り込んでしまっている麻衣の前に膝をつき)
(その震える肩に手を置いて、耳元に口を寄せ)
(少女の行っていた痴態を、より具体的な言葉を使って確認する)
(ただし、耳朶に息を吹きかけるように、囁きかける必要は全くないはずで)
(その声は、睦言を吹き込むように甘く、わずかに蔑みの色を含ませている)
もっと、詳しく話を聞きたいわ……
もう授業も終わるし……ここにいたのでは、白瀬さんも都合が悪いわよね?
(麻衣の鼻に香水と、微かな汗の匂いを届かせていおいて)
(おあずけを喰わすように、スッと体を離して立ち上がり)
(腕時計の時間を確認すれば、授業終了ももう間もなくで)
放課後、指導室に来なさい……いいわね?
(有無を言わさない口調で呼び出しを命じると、返事を聞かないで)
(まだ動けないでいる麻衣に背を向け、更衣室から立ち去ろうとして……途中で振り返る)
その服も靴下も、ちゃんと片づけるのよ
ちょっと、バレかかっていたのだから、気をつけなさいね
(そう言い残すと、今度は本当に更衣室から立ち去る)
(少女から見えない顔には、欲しかったオモチャを見つけた子供のような笑みが浮かんでいた)
---------
(……放課後、夏の西日が差し込む指導室は)
(カーテンを引いても暑さを防ぎきれず、まるでサウナのような熱が籠っていて)
(スーツの上着を脱いでも、首筋を伝う汗は止められない)
(それでも部屋に設置されたエアコンを動かさずに麻衣を待つ)
……
(少しみっともないが、シャツの脇は汗を吸って色が変わってしまった)
(一日仕事をしてパンプスの中の足はムレムレで、部屋の熱がそれを更に増幅しているだろう)
(内ももから股間にかけてもジットリト汗ばみ…蒸れた女の匂いをタップリと溜め込んでいる)