>>505
(指定された通りの場所に行くと真っ黒な服装の老人は浮いていてすぐに分かった)
(手をひらひらと振りながら笑みを返し老人の前へ)
ごきげんよー。そんな真っ黒な格好、おじさんかなり浮いてるー
あ、うん。いいよっ

(老人はおもむろに携帯を取り出し何か連絡を取っている様子)
(すると数分後かに高そうな車が公園の前に止まった)
(呼べばすぐに高級車が迎えにくる。それは老人の持つ権力や高い財力を確かに表していた)
(車に乗ってしばらくすると地下のトンネルへ入っていく)
(普通ならホテルやら何やらだが、それなりの権力を持っているから人目について弱味を握られたくないのだろう。と美姫は考えた)
(まぁどこに連れていかれようが金をくすねて逃げるだけだ)

う、うん…
(車を降り周囲を見渡す)
(なんだか閉鎖的な異様な空気感に少しだけ緊張が走る)
(錆びついた扉が開き、杖の音と美姫のローファの靴音が響く)
(扉の先には外観からは考えられないくらいに開放的な広い空間が広がっていた)

……っ!!?ぐっ……!
(しかしそんな空間を見渡す暇はなかった)
(突如老人に首を絞められたのである)
(何が起きたか一瞬分からなかった。美姫は反射的に抵抗を試みるが、腹に老人の膝蹴りがめり込んだ)
(首が絞まって悲鳴も上げられず歯を食いしばって老人を睨みつける)