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(耀の言葉に、僅かに少女の表情が曇る)
あたしも…あたしも、兄さんから離れたくないよ…
(耀を兄と呼び始めてから、少女は耀を支えにしている部分があった)
(それだけに、耀の傍から離れるなんて、絶対に想像すらできない)
(少女は自分を抱き締める耀の腕をそっと握る)
(それはまるで、耀の傍から離れないという意思表示のようにも見える)

(擦り寄せる少女の頭に、耀の顔が近づく)
(髪の匂いを嗅ぐ呼吸音が聞こえ、少女はそれが嬉しくてもっと身体を寄せようとする)
(次の瞬間、少女の髪が一瞬引っ張られた)
ふぇ…
(耀が髪を握ったのかと思ったが、今耀の手は空いていない)
(実際は耀が少女の髪を口に咥えたのだが、そこまでは想像できなかった)
(再びサンドイッチを手に取って頬張る耀)
(それを微笑みながら下から見上げる少女)
(すると耀が何を思ったのか、少女の身体の向きを変えさせた)
…?
(耀と向かい合う形になり、キョトンとした表情を浮かべる少女)
(すると耀の顔が近づいてきて、すっと2人の唇が重なった)
んんっ…
(一瞬驚いたように瞳を見開いた少女だが、耀から舌でサンドイッチが送られてくるとすぐに意図を察した)
ん…んくっ…
(小さな舌を伸ばして耀の舌に乗ったサンドイッチを受け取り、自分の口の中に入れて味わう)
(もっと欲しいと言うかのように、少女の潤み始めた瞳が耀を見つめる)

【次のレスくらいで凍結にしてもらって大丈夫でしょうか?】