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(丁寧に食後の挨拶をした耀が、少女の心の内を読んだように話をしてくる)
ふぇ?
(意表を突かれた少女は、気の抜けたような声を出してしまった)
え、ぁ…あたしは…変態でも、いいよぉ
(とろんとした視線で、耀と自分に言い聞かせるような返事をする)
…大好きな人の…お兄ちゃんの味だもん…
(普段なら全力で否定しそうだが、口移しの高揚感からか自分で認めてしまった)

(少女の返事に耀は喜んでいる)
う、うん
(勢い込んだ耀の様子に、少女は少し驚きながら頷く)
(そのままの勢いで話してくる耀に、少女は少しだけタジタジしてしまう)
(でも飲んでくれという言葉に、少女は嬉しそうに笑って頷いた)
うん…じゃあ、あたしもお兄ちゃんの味…毎日飲んじゃおうかなぁ
(毎日耀に与えられる御馳走を想像したのか、少女の頬がさっきよりも赤くなった)
(少女の返事を聞いた耀が、興奮した感じで何を飲みたいのか訊いてきた)
…えっと、ね…
(惚けたような瞳が、耀の口の辺りを見つめる)
向こうのキッチンにね…デザートで食べてもらおうと思ったヨーグルトあるんだけど…
食後のデザート…食べたい?
(そこで一旦言葉を切って、こくりと喉を鳴らす)
(その視線は、まだ耀の口を見つめている)
あ、でも…あたし…お兄ちゃんの唾…唾だけでも、いいよ…?
お兄ちゃんの、一番濃い味…さっきみたいに…。

【正直、どちらにしようか悩みました】
【ヨーグルトでも唾だけでも、耀さんの好きな方をどうぞ】
【勿論お預けでもいいですよ】