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(少女のお願いに耀は快く頷いてくれた)
(ただでではなく、少女の海鮮丼もちょっと上げるという条件付きだ)
うんっ、あたしのもお兄ちゃんにあげるねっ
(もちろん少女が断るわけがなく、こくこくと頷いて笑顔を見せる)
(そして2人でまた店内を歩く)
(最初にかごに入れたのは温かいお茶のペットボトル)
(駅弁のお供の定番中の定番だ)
あとは…何かいいお菓子あるかな?
(お菓子の棚をじっと見つめる少女)
(そんな少女を見ながら、隣の耀がアドバイスをくれた)
(チョコレートのお菓子に伸ばそうとしていた手がピタリと止まる)
う…そ、そうなの?
(単に美味しお菓子が好きという少女には、そこら辺の知識はない)
(それだけに耀のアドバイスは、少女にとってありがたかった)
じゃ、じゃあ…お兄ちゃんの意見を取り入れて考えると…
(再びじっと棚を見つめる)
う、うーん…
(小さく唸りながら考えていた少女は、さっとあるお菓子を手に取る)
これっ、これにするねっ
(少女が耀に見せたのは市販のビスケットだった)
これならチョコとかよりは甘くないと思うんだけど…
(普通のビスケットなら甘さも控えめだろうという考えのようだ)

【生活のリズムが崩れると体調も崩しやすいですからね】
【くれぐれも気を付けてください】