>704
(やがて新幹線が停車し、また客が入れ替わる)
(隣の耀の話を聞いて頷く少女)
うんうん、もうあと半分!
(また窓の外を眺めながら、嬉しそうに笑顔を見せる)
何かさ、あたしもしかしたら電車でずっと座ってるの退屈かなって思ってたんだけどさ
…でも景色見てるだけでこんなに楽しいなんて思わなかったよぉ
(館でもかなりアクティブに動いている少女だけに、席にじっとしている空間がちょっと心配だったようだ)
(でも少女の笑顔は、その心配が杞憂だったことを示している)
こうやってお兄ちゃんといるだけで、あたしすごい楽しくて幸せなんだよ。
(耀への好意を口にする少女)
それだけでも楽しいのに、こんなに景色まで見れて…なんか、ね。
嬉しすぎて、ワクワクが止まらなくなっちゃってる感じがする。
(耀との旅行の雰囲気が、少女をいつも以上に高揚させているようだ)

(少しすると新幹線は発車して駅を、そして街を出ていく)
(そして窓の外に広がるのは、雄大という言葉がピッタリくる大自然の風景)
(それを眺めながら海鮮丼を食べていた少女だが、やがてそれも食べ終わる)
ふぅ…美味しかった。
(蓋を閉じて、また両手を合わせてぺこり)
ごちそうさまっ…お兄ちゃん、空箱、一緒に袋に入れて?
(既に食べ終えていた耀の空箱と一緒に、ごみ袋に入れる)
(すると少女の視線の端に、デザートのプリンが映る)

(物欲しげな表情になったのを気づかれたのか、耀がプリンを袋から出してくれた)
えへへ…お兄ちゃんありがと♪
(ニコニコ顔でプリンを見る少女に、耀が自分も食べたいと話してきた)
あ、そっか…買ったの1つだけだもんね。
(プリンの蓋を開けて、プラスチックのスプーンに掬う)
(掬った部分がスプーンの上でプルンと揺れる)
…じゃあ、お兄ちゃんが買ってくれたんだから、最初の1口目はお兄ちゃんに…あ・げ・る!
(耀の方にスプーンを差し出す)
はい、あーんっ♪

【今日も23時までなので、耀さんが大丈夫でしたらその時間までお願いしますね】