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(スプーンを差し出そうとする少女の頭を、耀が撫でてくれた)
えへへ…
(嬉しそうな少女がスプーンを差し出すと、耀はちょっと抜けたような声であーんした)
どぉ、甘いでしょ?
(プリンを食べる耀を覗き込むように見ながら感想を訊く)
(甘いと言う耀の言葉に、こくりと頷く)
でしょでしょ?
ヨーグルトもいいけど、プリンの甘さも癖になるよねぇ
(続けてスプーンで掬おうとすると、今度は耀がスプーンを手に取った)
あ…
(耀がスプーンにプリンを乗せて、少女に差し出してきた)
もぉ…まだあたし、お兄ちゃんにあーんってしたかったなぁ
(僅かに不満げな表情を見せたが、耀にあーんしてもらって嫌な筈がない)
(差し出されたプリンをじっと見て、小さな口をそっと開ける)
あ…あーん
(その時通路の向こう側の客の視線を感じ、ちょっとドキリとした)
(そして緊張気味に、スプーンからプリンを舌に乗せてちゅるんと口に含む)
んん…美味しいっ
(含んだプリンを飲み込み、その甘さに笑みを浮かべた)

(そして耀にそっと近づくと、小さな声で話しかける)
ねぇねぇ、向かいの人たち、あーんしてる時こっち見てたよ。
ちょっと恥ずかしいし、もうちょっと人が少なくなってからプリン食べる?

【残念ですが、もうすぐ23時なので次のレスで凍結にしてもらっていいでしょうか?】