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(向かいの人の事を話すと、耀も少女と同じように声を潜めて話してきた)
え…あたしたち?
どうなんだろ…兄妹みたいに、見えてたらいいね。
(血は繋がっていないが、本当の兄妹のように過ごしてきた)
(それだけに、他の人にもそう見えていたら嬉しい)
(そんな少女だったが、次の耀の言葉にさっと頬を染めた)
こ、こい…
(あの日以降の耀との日々は、確かに兄妹というよりは恋人に近いものがある)
(でも実際に言葉として口に出すと、その響きが少女の体温を上昇させる)
あ、えと…え、えっと…
(何て言えばいいのか分からずにもじもじする少女に、耀がプリンを食べるよう話してくる)
ふ、ぇ…?
(キョトンとした表情で耀とプリンを交互に見る)
(多分向かいの人に気を使っているのだろうが、何だか耀の表情は寂しげだ)

(スプーンで掬ってプリンを食べる)
(勿論美味しいのは確かだが、でもやっぱり少し寂しい)
(少女も本当なら、2人で食べさせあいたいのだ)
うー
(小さく唸って、スプーンのプリンを見る)
(何かを思いついたようにちらりと耀の顔を見ると、プリンを口に含んだ)
(口の中に広がる甘さを味わいつつ、プリンを舌に乗せる)
…お兄ちゃん。
(突如少女は耀の頭に手を回して引き寄せると、素早く耀の唇に自分の唇を重ねた)
(そしてさっと舌を差し入れ、乗せていたプリンを口移してパッと離れた)
…えへへ。
(頬を染めながら、悪戯っぽく微笑む少女)
どぉ?こういうプリンも美味しいでしょ?
(さっと向かいの席を確認して、またニコリと笑う)
ほ、ほら、旅の恥は…え、えっと…ナマステ…だっけ?
あたし、恥ずかしいの気にしないから、お兄ちゃんも食べて?

【お待たせしました】
【今日はちょっと早くて、22時までしかできないですが大丈夫でしょうか?】