ふぅ、暑い…なんて日差しだ。これはもう異常気象だな…
もう随分歩いたけど、本当にこの道で合ってるのか…? こんな田舎で遭難とかシャレにならないぞ…
お、あった。あそこか…?
(舗装されていない田舎道を、カメラ機材の入った鞄を抱えて汗を拭いながら歩いている)
(途中までは車で来ていたが、今回の依頼にあった人物に会うにはこの山奥にある神社まで行かなければならない)
(この過疎化が進んだ村で一番の器量良しの娘がいるという評判だったが、役場の年寄りのいう事だからあまり信じてはいない)
(とにかく依頼通り写真を撮れば金を貰える。その目的の為だけにこうして苦労して山道を進んでいたのだった)

まぁ、神社と言ったら石段だよなぁ…いや、ちょっと勘弁…休憩しよう、休憩
どっこいしょっと。ふぅ…こんな所に本当に可愛い女子高生なんているのかねぇ…?
ん…?
(やっと目印の鳥居を見付けたと思って駆け寄ったが、そこには結構な長さの石段が続いていて、思わず座り込んでしまう)
(かばんからペットボトルを取り出して、ぬるくなったお茶を飲みながら愚痴っていると、小さな足音が聞こえてくる)
(神社の関係者だろうか、違っていても何か知っているか聞いてみよう…そう思いながら、座ったまま足音の主が近づいてくるのを待った)

【遅くなってごめん、じゃあとりあえずこんな感じでいいかな…?】
【こちらの事はお兄さんとか呼んでくれればいいけど、名前合った方が良ければ考えるよ】
【じゃあ時間までよろしくね】