>>440
(本家である実家から引っ越してから早数か月、こちらの生活にも段々と慣れ周囲の人とも打ち解けられるようになっていた)
(自然が豊かで空気が澄み、最初来たときはまだこんな風景が日本に残っていたのかと目を疑った)
(長袖のワイシャツと紺のネクタイに黒いスカート、黒いハイソックス、夏場にこの格好は暑く感じるがまだアザや怪我の痕が残っているので半そでを着ることもまだ避けていた)

〜♪
(鼻歌交じりに帰り路を歩き、自宅でもある神社が見えてくる)
(鳥居の近く、石段の続く階段が目に入り悠依は足取り軽く向かっていく)
あれ……人だ?
(神社には稀に参拝客も来るが、皆本殿の方へ向かうためここで立ち止まったりはしないはず……、少し疑問に思いながらも悠依はその男性に声をかけた)

こんにちは!
初めまして……かな?
(村の住人の顔を全員憶えたわけではないが、見慣れない顔と持っていた鞄を見て外から来た人なのだろうと考える)

【よろしくお願いします!】