……いえいえ、大丈夫ですよ!
(遅くなったことを謝りながら先輩が戻ってくるのを見て私も笑顔で出迎える)
私の分も……?
ありがとうございます!
(先輩から芋を差し出されると受け取って、温泉の方へと向かう)
(先輩が美味しそうに焼き芋をほおばる姿を見ながら私も焼き芋を口にする)
美味しいですね!
(一口二口食べてその甘さを堪能し、先輩へそう伝える)
(熱いので一度に大きく食べることはできないが、少しずつ小さく食べながら私は先輩の後に続くようにして歩く)
先輩はここでの生活も長いんですよね……村での過ごし方とかもよく知ってるみたいですし
私は神社と裏手の山、あとは学校までの通学路と図書館くらいしか用も……いえ、行くこともなかったので1年もいるのにあんまり知らないんですよね
(1日の大半を巫女としての修業と学業で終え、あとは稀の娯楽で図書館に向かう程度で村についての知識はあまりないのだと回想する)
自然が豊かで空気が澄んでいるのは山で修行しているうちになんとなく理解はできました
でも人は……どうでしょう?
あまり人のことは疑いたくはないのですがこの村の人たちは先輩から見てどう思いますか?
(本家にいたときは神様への慰み者として様々な人間の汚れた個所をその目で見てきており若干の人間不信を抱いており、純粋にやさしい人を見るのに慣れてはいなかった)