>>553
…ねえ、宮守さん。
宮守さんにとっては不本意だったかもしれないけど、わたし宮守さんの事知れてよかったって思ってるよ。
わたしもそうだったけど、人に何かを隠しながら生きるって思ってる以上に辛いもん。
だからってみんなに知ってもらう必要はないけど、誰かが知っててくれるって思えるだけで気持ちは楽になれると思うんだ。
(二人で並んで湯船に浸かりながらしばらく黙っていたが、不意に口を開くとあまり重くならないように明るい口調で自分の思っている事を伝えていって)
(一通り話し終えると隣の少女に視線を向けてニコっと笑いかける)

…それでね、その…今頃なんだけど…。
わたし、宮守さんのこと悠衣ちゃんって呼んでもいいかな?
歳もほとんど違わないし、それに悠衣ちゃんとはもっと仲良くしたいって思ってるから。
だからわたしのことも名前で呼んで欲しいな。
…どう…かな…?
(良い機会だと感じたわたしは隣の少女へともうひとつ想っていた事を告げる)
(それはお互い名前で呼び合う事)
(これまでずっと宮守さんと呼んでいたのだが、自分で言っておきながら壁を作っているようで嫌だった)
(そう思っていたのと今回の件もあり、お互いがもっと仲良くなれるように名前で呼び合いたいと提案してみる)