咲さんの誘いを受け入れると、ゆっくりと背中から高等部へと手が回る。
咲さんがつぶやく。
――脱がしていいか――
その瞬間、胸の鼓動が尋常じゃないくらい早くなる。
他人の手で裸にされる。
胸が苦しい、身体の震えが止まらない。
咲さんの手がスカートに手が伸び、その先どうするか、わたしの返答を待っている。
「…はっ…はぃ……」
わたしは小さな声で答えた。
スカートを脱がすことを受け入れただけじゃない、わたしの身体全てを咲さんに差し出す意味でもあった。
(咲さんの手で…見も心も全て裸に…)
わたしの答えを聞いた咲さんは、ゆっくりとスカートを下ろしていった。
下半身にひんやりとした空気が感じられる。
スカートが足首から抜き取られ、咲さんの前に白のショーツが晒された。
すっかり下半身の方ばかりに気を取られていたが、ハッと気づいた時、わたしの顔が咲さんの方へ引き寄せられ、唇が重なる。
「んぅっ…!」
(キス…してる……これが……キス…)
(そのままわたしは瞳を閉じる)
これがわたしのファーストキスだった。
好きな男の子でもなく、恋人とでもなく、年上の綺麗なお姉さんとのキス。
咲さんの唇はとても柔らかくて、刺激的なものだった。
頭の中が真っ白になっていく。
キスはこれであっているのか、このあとどうしたらいいのか。
何も頭に入ってこない。
胸が苦しい。
閉じた瞳から一筋の涙が零れ落ちた。