>>646
冗談はもういいわ。今度は貴方の断末魔を聞かせて頂戴。
(鋭い獲物を見るような瞳を真っ直ぐ見つめ、無理にでも余裕のある笑みを見せて)
(勝気にも今度は淫魔に消え去る時の悲鳴を要求する)
ハァッ!!!
(初めて打てた大技がサリヴァーンを捉え、その姿が光の中で薄くなっていくことに満足げな笑みを浮かべる)

はぁ……はぁ……はぁ……、貴方の戦い、なかなか素敵だったわよ。
(女の子座りで荒い呼吸で淡い青いシースルーを纏った肩を大きく揺らしながら、光球が収縮を始めて残されたのが紫の塵と左腕だけなのを確認して)
(勝ちを確認し相手の戦いを褒める言葉を発した時、背後に強く黒く冷たい魔力を感じて)
(体力の消耗にすぐに戦闘態勢を再び取ることが出来ず、ゆっくりと振り返れば黒い空気の塊が蠢いていて聞き覚えのある声が響いて)
なぜ消え去っていないの?
(信じられない表情でその声を聴いて、悲鳴にも近い声で受け入れがたい現実に問いかける)
(サファイアの究極の技であるサファイア・ウルティマ・エクレールは先代も多くの強い妖魔を葬り去た大技ではあるが)
(女性化が進み魔力が増し仕えるようになったとは言え、今のサファイアの力は先代の80〜85%でしかなく)
(中級の淫魔ではあれば一瞬で葬れただろうが、上級淫魔を消し去るには力が足りなかった)
……キャアッ!!
(爬虫類を想像させる黒く光った不気味な物体が伸びて来れば、疲れた体で何とか身を捩り逃げようとするが緩慢な動きでは叶わず)
(悍ましく冷たいその感触に流石に恐怖を覚えて悲鳴を上げる)
……あ、貴方なんかと一緒に楽しむことなんて何もないわ。
人を家畜に? そんなの私は認めないし屈したりは決してしない。
こっち側に来る子って……。
(紅く妖しく光る瞳に本能的な恐怖を覚え、微かに震える声でサリヴァーンの言葉を否定して)
(気丈にも屈しないと凛とした声で宣言するが、仲間に堕ちる人間のことを言われれば不安そうな怪訝な表情を浮かべて)
(何とか逃れようと再び抵抗するが後頭部を掴まれ少し上を向かされて)
ん、んんぅ……ん、んちゅ……んむぅ……。
(重ねられた唇は、初めて梨奈ちゃんとキスした時のような柔らかさをしていて)
(今は女の子のサファイアの唇もサリヴァーンに瑞々しい感覚を与えつつ、何とか腕を伸ばし何とか逃れようとするものの)
(変身を維持できるギリギリの魔力を残して瑞々しい唇から全てを奪われれば、手に込めようとしていた魔力も霧散して)
(身体からすべての力が脱力して動くことも出来なくなったところへ、今度は甘みを帯びた淫欲を帯びた媚薬が注がれて)
(その正体に気付き、最初は何とか飲み込まないように堪えるが、口いっぱいに満たされ唇をキスで塞がれていれば嚥下することしかできず)
(僅かに喉を媚薬が下りていけば、抵抗する力も失われそのまま注がれる媚薬をすべて飲み込んでいってしまう)
ハァ……ハァ……ハゥん……ン……ンァッ……そんなの……ハァ……ハゥ……いらない……。
(それだけ言うのも精一杯で、魔力が失われた身体に淫欲の媚薬はスポンジが水を吸い込むようにすぐに吸収され)
(身体は熱く蕩けるような感覚と全ての細胞一つ一つが性的感覚を極限まで引き上げられてしまう)
(左腕の冷たい感触が肌に触れればびくりと震えるが、力が入らず両腕を掴まれ磔の格好で持ち上げられて)
(淫欲と恐怖と絶望に、先ほどまで強い意志の光を湛えていた瞳は曇り、虚ろに輝きを失うが淫欲の焔が少しずつ揺らめき始めていて)
…………なにをするつもり? 残念だけど絶対屈したりしないから……。
(何とか虚勢を張るのが精一杯だったが、その声を出す行為にすら甘い快感を覚えていた)

【夕食の用意がありますので一度凍結でお願いします】
【21時には戻ってきます。お先に失礼しますね】