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ぁ゛ッ!!ギッッ…ァァァァッァァッ!!!
嫌ッ!!やめっ……や゛べッ…でっ……アアアアアアアアアアッッッッ!!!!
(折れた関節の骨が軍靴にかけられる体重と力によって更に砕かれていき、その激痛は令嬢の声に絶叫を上げさせ、吹き出す汗がドレスを更に濡らしていき)
(更に靴裏のスパイクによって突き刺さった傷口はイリーナが足を撚る度に広がり、腕が千切られるかとさえ思わせる苦痛と共に鮮血が溢れて床を汚していく)
(月のもの以外で自身のこんな量の出血を見たのは生まれてはじめて……それも他人から与えられる暴力によるものなどこの令嬢には一切縁のないことだった)
(尤も例え苦痛を初めて味わう者でなくても折られた腕を更に足蹴にされ、スパイクを突き刺される者は稀だろう。大の大人の男でも悲鳴をあげても何もおかしくはない程の行為に令嬢が悲鳴をあげるのは極当然のことと言えた)

…はっ…ぅ!ぅ…やめっ……やめ…てぇ……
あグッッ!!はっっ…ぁぁっ!
ふっ…ふぅっ!!ふっ……ふっっ……うぅっ……
あ゛ッ!!な……何を………っ…
(懇願に対して返ってきたのは意外な程優しい声色だった。その声に対して令嬢は再度苦痛に耐えながら懇願の声をイリーナへと向ける)
(腕に突き立てられていたスパイクが上に引き上げられ、傷口を鋭い金属が通る痛みに悲鳴を上げたが、足を上げられることで腕は開放され令嬢は懇願が聞き入れられたとそう思った)
(まだ腕は痛むものの、先程のように激しい痛みからは開放される……身体を脱力させて俯いたとき、前髪を掴まれ顔を上げさせられた。一瞬驚いて丸くした瞳にイリーナの端正な顔が映る)
(間近で見れば作り物と思うくらいに整った顔立ち……令嬢にとっては自身に危害を加える暴力を加えてくる者の顔。再び身体に緊張が走って強張っていく)
(その間も腕からは鮮血が伝い。ドレスを真っ赤に汚していき、床には数滴の血の雫が垂れ落ちている)

貴女が……爵位を………?それは………ぅ………
そ、それなら私からも言わせてもらうわっ。貴女が子爵であったとしても戦う術を持たない私にこ、こんな暴力を振るうことが許される筈がないでしょう…っ!
爵位をお持ちだというなら初めからそう教えてくれていれば……………――――いえ、例え爵位があったとしても、それは亜人達のものでしょう!?私達人間には通用しないわ
そんな「飾り」だけで私達と同じだと思うなんて思い上がりもいいところだわ。
(イリーナが爵位を持っていると知れば身に沁みた社交界の常識から自身に比があるのではとバツの悪い表情を見せたが、すぐに気の強さを取り戻し逆にイリーナを非難する)
(しかしこの場でそれが懸命ではないことは火を見るより明らか………―――尤も非を認めたところでこの後のことを回避出来たかはわからないが―――)

ぐっっぁっ!!?ぐべっ!!アガッッ!!ヒギャッ!!!
(前髪を掴まれながら石造りの床へと叩きつけられた。加減はされていたとしても目の前が一瞬暗くなる程の衝撃が走り、遅れて痛みがやってくる)
(鼻がじわりと熱くなり続いて何かが垂れ落ちる感触が――――それが何かを理解する前に再び床に叩きつけられ、再び衝撃と痛みとに襲われる)
(額は割れ鮮血が伝い、端正な鼻からも同様に血を流していた。それでも床に叩きつけられ続け、血吹雪が周囲に飛び散った。そしてぶちぶちと髪が千切れる音を聞く
(床にはいくつか鮮血のシミが広がったところでようやく開放された。令嬢の顔は血と痣と腫れと裂傷が目立ち、見るも無残な痛々しい姿になっていた)
(意識を失っていないのはうまい具合にイリーナが加減をしていたからだろうか……尤も意識がはっきりしているからこそ令嬢も床に叩きつけられる苦痛を感じ続けたわけだが…)

………ッ……っ…ぁっ……あっ……
も……もう……やめ…てっ……やめて…ください……っ…
これ以上……い、痛いことをしないで………下さい……っ……

【すみません…おまたせしすぎてしまいました…】
【まだご覧になっているでしょうか…】