「あんなことがあって、すごく心配したけど……でも、いきてて……よかった……」
(此方を心配そうに見つめてくる佳澄。しかし等の菜緒は無表情を崩さないまま立ち尽くす。その様子に不審がる佳澄を前に
レギーナに肩を掴まれ、そして唇を奪われると…)
あんっ……ちゅ、ちゅぷ………
(うっとりした表情で口づけを受ける菜緒。それを見た佳澄の表情が変わっていく。
「え……あ。な、菜緒……さん?ちが……ちがう!菜緒さん、じゃない! だれ……誰!?」
…私は、ダークエンジェル・ナオ。レギーナ様と共に貴方達有機物を管理するモノ…
(淡々と冷たくそう呟いて返す。そこには関西弁口調の明るい菜緒の姿はなく、レギーナの手により改造され
忠実な人形と化したナオの姿があった。それをみた佳澄は驚愕の表情を浮かべるが…)
「というわけでナオさん……最初の指令です。さあこれをどうぞ」
「人間は自分の中のゴミを処理するのにその道具を使うと言います
なら、ダークエンジェル・ナオ……貴方の中にわずかに残るゴミをそれで処理してくださいな」
「ええ、そこに居る。神崎佳澄という名前のゴミを
どちらの方法を使うかはお任せします」
…はい、レギーナ様。神崎佳澄というゴミを処理させていただきます……
(手渡されたリモコン。二つのマークがついており、それぞれ触手で刺し貫く物、電流で焼き殺す物とが用意されていた。
改めて佳澄を見ると怯え震えながら菜緒を見つめていて。それを見た瞬間、直感的に押すボタンが決定した。)
神崎佳澄……貴方はレギーナ様に対し、無慈悲なる処置を下した。その罪は到底許される物ではありません…
よって、高圧電流を流し、その細胞の一片残さず焼却してあげましょう……
己が友人の手で逝けるのです。本望でしょう……?
(そう告げ、目の前にリモコンを持ってきては無慈悲にも高圧電流のボタンを押し込んでしまう。
佳澄を拘束する機械が駆動音をあげ作動していく…彼女は泣き叫び此方を見据えるが最早心の無い無機物の下僕と化した菜緒には
その声は届かない)
【改めて本日お願いします。予定では今日で〆まで行ければと考えてます。】