そんな神様なんか……わっ!?
(いきなり樽を投げられて気をとられている隙に、土地神に接近を許してしまう)
しまっ…
(しかし土地神はこちらを攻撃しようとはせずに、顔を覗き込むだけである)
んっ……何よ……そ、そう……
(周囲からは愛らしさに評判はある桃香である)
(悪い気はしないのが正直なところであったが……)
(顎に手を乗せられると…)
え……ものに……って……
(突然の宣言に困惑する桃香)
(だが、それが人々を解放する交換条件という)
(それに、拒めば彼らは確実に息の根を止められてしまう……)
わ、わかった……だから、みんなを早く帰してあげて!
(背格好は自分と同じほどの身なりである)
(桃香自身、隙を見れば逃げ出せると思い、その提案に乗ることにした)
(その考えが甘いとは、まだ気付く由もない)