>>89
(ドルグの屋敷での快楽と被虐の日々は苛烈を極めていた)
(朝も夜も無く、犯され、精を注がれては善がり狂わされる)
(性奴隷として主人であるドルグの精液はたまらない快楽であり)
(ミリアとしてドルグに与えられる快楽は恥辱と被虐に満ちていた)
(狂いそうな日々の中、それでも夫を想う事と、同郷の性奴隷とされたアリーザ)
(それだけが何とか自分を保つ事が出来る要因だとそう信じていた)

うむぅっ!?んぅっ!?ふぅぅっ!!!

(人の気配にドルグでは無いかという期待感が生まれ、それを打ち消す)
(それがアリーザだと気づくが、掛けられる言葉に夫を思い出し、その想いは罰を体内に生じさせる)
(両穴をふさぐ新種の魔樹の枝に魔樹の種で作られたボールギャグで言葉も封じられている)
(乳首とクリトリスのピアスに繋がれた鎖の先にある肖像画で常に想わされていたが、それだけでも十分に常にドルグを求めさせられ)
(快楽と淫欲で狂いそうなところのそれは意図があれば凶悪で残酷な言葉であり、意図が無くても罪深いと言えた)

ぷはぁっ、はぁっ、はぁっ、んく、んん……
はぁ、あ、あ、りがとう、ございます……アリーザさん……

(口枷を外されるとアリーザは巧みにボールギャグの中に溜まった唾液を口の中に流し込んだ)
(そしてすぐに冷たい水を流し込まれると嚥下していく、そこに秘めた意図に気付く余裕はなく)
(喘ぎながら途切れがちに礼を言うが、その表情は淫欲に疼き、切なく瞳も潤んでいる有様で)

王宮に……何日、も……はぁ、はぁ……あ、んぅ、あ……
あの人の為に……はぁ、毒性は、んぅ、あ、はぁ、あ、んぅ……

(後ろでに縛められた革の枷が鎖の音を鳴らし、悶えそうな身体を必死に押しとどめる様に打ち震える)
(狂おしい程の淫欲と渇望感は肉体がドルグを求めている事の証左で、今また夫への愛を感じる事で)
(その感覚は強まり、もしドルグと二人だけなら足元に這いつくばって求めたい程に飢えていた)
(今現在もそんな身体を苛む様に魔樹の枝の改良版が両穴を塞ぎ、中で蠢いては弱い所を責め立て)
(愛液を吸っては魔樹の枝が持つ媚毒と反応させたより強力で愛液の分泌者に効果を増す濃厚な毒液がまるで射精の様に注がれ)
(疑似精液による絶頂に近い感覚はそれだけ強烈な焦らしとなっていて、油断すればドルグ様を求める言葉が口を衝こうとしていた)

あ、はぁ、狂いそう、んぅ、あ、あぁ……
でも、あぁ、戻るまで……あぁぁ……

(半ば絶望を感じながら夫を想い耐えようとする意識と性奴隷としてドルグを求める意識がせめぎ合う)
(せめて精液さえあれば、魔樹の枝による淫欲の亢進は止められるはずだが、それも夫を想う気持ちが歯止めを掛け)
(更にドルグを求めるという、永劫の牢獄の虜囚に過ぎない事を思い知らされていた)