そ……そりゃ、たしかに、まあ……。
インスタント食品だからね。そう言われちゃ、そうかも知れないけれど…。
(言われれば言われるほどにそんな気はしてきてしまったが、ぶんぶんと頭を振って)
ねー?キミもちゃんとしたラーメンだもんね〜?
(わざと彼に聞こえるように、空っぽのカップに問いかけた)
……なんか、私のことバカだと思ってたりしない?
ま、まあ、たしかに、私は……その、男の子と付き合ったりしたことはないけれど…。
(彼のじとっとした視線に少しムッとした様子で言い返す…が)
(我ながら男性経験も無ければそもそも恋愛すらしたことない、周りはみんな彼氏だ、えっちだ、なんて話をしてるのに)
(私だけバイクや車、漫画や映画の話…なんだかたまに疎外感があったりもする)
(かと言って自分を安売りしてるわけでも、ヤケになってるわけでもなく)
(こうしてそんな私と仲良く遊んでくれるお兄さんにはそれなりの好意を寄せた、その上での行動ではある。少し力のベクトルがズレてはいるけれど…)
わっ………!?なっ……な、おにい、さ……きゃっ!!
(突然立ち上がり、見下されながら強めの口調でそう言われると少したじろいでしまう)
(驚いた拍子に椅子ごと後ろに転んでしまう。幸い後ろにはカバンが置いてあり、怪我などはなかったが…)
………ふ、ふふんっ、いいよ?お兄さんがどうなっちゃうのか、みたくなってきちゃった!
そんなにみたいなら見せたげるよ!着替えるから覗かないでねっ!
(ムスッとした表情を浮かべてふんっ!と鼻をならす芹)
(水着を手に取り、ドカドカとテントに入ると、顔だけ出して彼に釘を刺すと勢いよくテントのジッパーをしめた)
…………。
(テントの中から聞こえる衣擦れの音)
あっ……しまった……インナー、忘れちゃった……。
(水着を着ようとする芹がぎくりとして気がつく。乳首が水着に浮いてしまったり、お股の食い込みを抑えるために水着の下に着るインナーを忘れてしまったらしい)
(しかし、カッとなった勢いなのかそのまま水着を着てしまう)
(むちっ♪ぴちっ♪きちっ♪と音が聞こえそうな程にぱっつんぱっつんに張り詰めた競泳水着)
(むっちりとおっぱいを包む胸には◯◯高校という学校名が描かれている)
(しかし、いつも部活で着ている水着ながら、おっぱいはぷっくりと乳首が浮き上がり、お股はきゅっと食い込んでむっちりとした割れ目が浮き上がっている)
ぶ、部活ならまだしも、人に見せるために着るのは、なぜかものすごく……恥ずかしい……。
(普段と違って色んな所にエラーが出てしまっているが、ぱちんっ♪とお尻の食い込みをなおすと、意を決したようにテントから出る)
………おにーさんっ、おまたせ。
(インナーを忘れた水着姿を彼に見せる恥ずかしさ、どんな感想を彼は言うのか、という緊張)
(いろいろな感情が入り混じって心臓が張り裂けそうなほどにドキドキしている)
(彼に声をかけると、水着姿を披露する)
(季節柄日焼けしていない真っ白な肌に映える紺色のむちむち競泳水着。くるりと一周回ってみせると、おっぱいもダイナミックにぶるんっ♪と揺れて)
どーお?カッコいいでしょ。