>>202
(部屋の外に出た男は、壁にもたれかかりながら、声がかかるのを待つ)
(しかし、その内心はひどく揺れていた)
「おいおい……あんなおっぱいしたJKがいる?初めて見たぞ……」
「肩が痛いって……そりゃ痛いでしょ。原因明らかにそれですよ……疲労じゃないですよ」
(グラビアでもお目にかかったことのないレベルのグラマラススタイルを見てしまい)
(いやらしい目で彼女を見ないようにするのが精いっぱいだったのだ)
(呼吸をおちつけているところに、衣擦れの音まで聞こえてきて)
(ますますいやらしい妄想を掻き立ててしまう)
(……今まで接してきたお客の中でも飛び切りの上玉)
(間違いを犯したことのなかった男の理性は、今大きな亀裂が入らんとしていた)

はーい、今行きますねー
(そうこうしているうちに、お呼びがかかる)
失礼しますね。
それではさっそく始めていきます。
背中から触っていくので、まずはコリの具合を確かめますね
(うつぶせになった芹は、体のサイドラインからつぶれたおっぱいがガウンを押し上げてはみ出ていて)
(ますます刺激的になってしまっていた)
(今がうつぶせでよかったと思った。なぜなら、今、明らかにいやらしい視線になってしまっている自覚があるからだ)
(平常心を保とうと、心の中で、人体の筋肉の名前を思い浮かべながら、芹の背中へと触れていく)
(絶妙な力加減で、肩から背中にかけて、指圧しながら触れていく)
これは……ガチガチですね。
痛いはずですよ、これはじっくりとほぐしていかなくては。
(そりゃガチガチだよ、これほど重たいものぶら下げてれば、と言いかけるのを押しとどめつつ)
(肩回りの筋肉をほぐしていく)
(リンパの流れをよくするように、指で押したまま脇腹を擦り上げて)