>>117
(そっと覗き込んだが、厨房には誰もいなさそうだ)
(それを確認した千歳の中に、安心した気持ちと残念な気持ちが湧いてくる)
(頭の中に、フロガーに胃の中まで蹂躙された時の衝撃が思い出される)
(魔物にしかできない、身体の隅々まで犯される感覚)
っ…!
(頭をブンブンと振って、千歳は厨房を通り抜けようとする)
(その時、視界の端に自分の名前が書いた酒樽が映って、千歳は足を止めた)
(その樽の中から何かがいるような気配がする)
う…ぁ…
(進もうと思っても足が動かない)
(耳元にフロガーの声が聞こえたような気がして、慌てて振り返る千歳)
はぁっ…はぁっ…
(呼吸が乱れて、神様に何度も射精されたおなかの中が熱くなっていく)
(家畜としてうんちすらも食べられていた日々が、何故か甘美な記憶となって浮かんでくる)
うう、あ…だめ…お、おちんぽ…
(このままここに残って、フロガーに見つかってしまいたいという欲望が頭を埋めていく)
(また家畜として飼ってほしい、うんちを食べてほしいという半ば狂ったような欲望)
…あ……うあああっ!
(それでも、何とか千歳はその欲望を抑え切った)
(酒樽から視線をそらして、無理やり足を動かして厨房から出ていく)
はぁっ…はぁっ…はぁっ…!
(息を乱しながら廊下を覗くと、そこにも魔物の姿は見当たらない)
…い、いける…かな…
(千歳はふらつく足に力を込めて、静かに歩き始めた)

【うん、楽しみにしてるねっ】
【あ、もしかして厨房から出ない方がよかった?】
【もしそうなら、適当に理由つけて戻してもらっても大丈夫だよ】