>>120
キィキィ…。
(小さく鳴くその蝙蝠は随分と大人しく、そして鳴き声は千歳の幻聴を払ってくれるようだった)
(厨房に戻りたくなる千歳の欲望をかき消し、まるで自分をサポートしてくれているかのような蝙蝠)
(肩に乗せたことでその声は千歳の耳元でよく聞こえるようになり、幻聴は完全に消え去った)
(前に進む千歳をサポートするかのように、蝙蝠は魔物を感知するとすりすりと頬に体を摺り寄せ)
(千歳の為にレーダーの役割をしているかのよう……)

「そこの部屋に入って敵をやりすごせ」
(キィキィと優しい鳴き声を千歳に届けながら、敵兵がやってくる前に部屋へと誘導する)
(部屋に忍び込むと、そこは机と本棚、そして仮眠用のベッドが置かれている部屋で)
(外にいる魔物の足音はゆっくりと扉の前を通り過ぎて行った)
「おいペット、俺に唾液を飲ませろ」
(蝙蝠は千歳の肩からぴょんっと机の上に乗ると、キィキィと鳴く)
(そしてつぶらな瞳で千歳を見上げ、何かをおねだりしているかのようにしか見えない)
(千歳にはキィキィとしか聞こえないが、何故か蝙蝠が欲しがっているものが直感のように閃き)
(千歳がキスをするつもりで唇を近づければ、両羽で頬を固定し唇を奪い)
(じゅるじゅると唾液を啜り舌をしゃぶり、千歳の口内の味をたっぷりと楽しむことだろう)


【了解!それじゃあこのまま小動物のペットにされちゃおう!】
【今日はここまでかな?続きは…いつがあいてるかな?】