>>132
(パタパタと飛んできた蝙蝠は、千歳の待つ武器庫へと入り込む)
(千歳が待っているのを見てキィ♪と嬉しそうに鳴き、肩に止まり体を摺り寄せる)
(どうやらこれが蝙蝠の愛情表現のようなものであるらしく…)
(同時に、自分への警戒心を解かせる方法でもあるのだった)
キィ♪
(千歳を案内するように武器庫の奥の宝箱の上で羽を広げる)
(宝箱は鍵がかかっていないようで、中を開ければ簡単に中身を取ることができる状態だった)
(そうして千歳が宝箱を開けると、中にはいくつかの魔導書が入っており…)

(魔導書は魔法を覚えることができる本のようなのだが、そこにあるのは1つの本で)
(一つは分身魔法と呼ばれるもので、自分の分身を1体作り出して身代わりにできるというものだ)
(かなり便利なものではあるが、その代償に分身が消えた時に自分にその刺激が伝わってしまう、というもので)
(つまりは分身が消えるまではそれを身代わりに犯されておくことができるが…)
(分身が消えてしまった瞬間に、その反動は千歳に…分身した状態で犯されれば2倍の快感を味わうことに…)

キィ!
(この本をよんで!と言わんばかりに蝙蝠は胸を張っており)
(本を開いた瞬間に、その魔法を習得できてしまう)
(捕まることがなければ、千歳が二人になって攻撃できるという破格の魔法でもあるのだが…)