>>163
(たった数時間ではあるものの、確かに蝙蝠と千歳の身体の相性は抜群のようだった)
(まだ離れたくないという千歳に蝙蝠は自分も同じだというように身体を頬に擦り付ける)
(魔王が待つその部屋の扉の前で、蝙蝠は千歳の唇を奪うとじゅるじゅると再び唾液を啜り)
(まるで名残惜しむように、千歳の肩に乗ったままこの先に進むことを促す)
(ここに居座るにせよ、逃げ出すにせよ、ここまで来たら行く道は一つしかなく)
(魔王をどうにかしなくては、この城から抜け出すことは不可能に近いだろう)

(扉が重い音を立てて開き、玉座には魔王らしき人物が座っている)
(千歳にとっては、一度食べられたことのある相手なのもあって見覚えはあるかもしれない)
「お前が魔法少女か、確かに…美味そうな身体だ」
(魔王はそういうと笑みを浮かべ千歳を見つめ)
(その顔はどことなくアレスに似たものを感じさせる)
「お前もここで死にたくはないだろう?選ばせてやる」
「これから先、永遠にオレの妻となるか、それとも全力で戦うか?」
「一度試してみてもいいが、やめておいた方がいいぞ?この城では神の力も万能ではない」
「この城の中で死ねば、どうなるか…お前が一番わかっているだろう?」
(まるで魔王は、千歳のことを知っているかのような口ぶりをしており)
「…まぁ時間が何度も巻き戻るのは、不愉快極まりないが」
(魔王は、ぺろりと舌なめずりをして千歳を見下ろす)
「お前の身体、もう一度食べられるならその不愉快も心地よい程度だが」
(千歳に向けられた視線は既に千歳を家畜程度にしか思っていないかのようなもので…)


【ここで何度か負けつつ、アレスが来るのを待つ感じにするよ!】
【RPGでよくある負ける「また来たのか」展開で!】

【今日もよろしくね!千歳ちゃん!】