(歩きながら話を続ける2人)
(まだ話題の中心は水着の事)
う、ええっ、ビキニ!?
(奏からビキニ水着を勧められて、驚いて声を上げてしまう千歳)
だ、だめだよぉっ…ぼく、そういうのは、恥ずかしい…よぉ
(頭の中で想像したのか、赤くなった頬に思わず手を当てた)
(さらに奏がパレオを勧めてくると、それにはちょっと興味を惹かれたよう)
あ…う、うん…パレオ着けるなら…可愛いし、その…い、いいかも…?
(奏に微笑んで小さく頷く)
(今まで水着というと、スカート付きワンピースしか着たことがなかったから、少しビキニに抵抗があった)
(でもパレオを付けたモデルの写真を見て、憧れを抱いていたのも事実で)
あ、う、うん…おちんちん、そうだよね
(それに奏の言う通り、おちんちんの膨らみを見られるわけにはいかない)
(そういう意味では、パレオを付けるのに千歳も抵抗はなかった)
(そんな事を考えていた千歳のキャミワンピのスカートがいきなりめくられた)
(その下に穿いていたピンクのフリル付きのパンティが露わになる)
…ふぇっ…にゃあああっ!
(突然のことに変な声を上げる千歳のパンツを、後ろから奏が見つめている)
か、かっ…奏ちゃ…
(口をパクパクさせながらスカートを抑える千歳に、奏が満面の笑みを浮かべている)
あう…も、もおっ…奏ちゃんの、えっち…
(頬を膨らませる千歳だけど、その表情はまったく怒っていない)
(のんびり話をしていたからか、駅に着いたときには電車の発車時間ギリギリだった)
ふ、ふぇっ…ふぇえっ…ま、まって…次の電車、に…しよ…
(奏に必死についていく千歳)
(次の電車を待とうと言いたかったけど、手を引かれるまま必死に駆け込んだ)
ぜぇっ…ぜぇっ…つ…疲れ…ごほっ、ごほっ
(せき込みながら肩で息をする千歳は、人の流れで奥に押し込まれて窓際に立った)
はぁっ…はぁっ…涼しい、ね…
(まだ息は乱れてるけど、車内の冷房のおかげですぐに落ち着いてきている)
(流れていく景色を眺める千歳は、後ろの男の人には気づいていないようだ)
【うん、ぼくは痴漢さんに会うのは大丈夫だよ】
【あと次の予定だけど、ぼくは明後日に来れるよぉ】
【今日と同じ19時くらいだけど、もうちょっと長い時間お話しできると思うよ】