(同じように息を切らせている奏が話しかけてくる)
そ…そうだけど…ふぅ…で、でも…ちょっと、疲れたよぉ
(千歳はもともと運動が得意ではないから、階段を駆け上がるだけでも結構疲れてしまった)
(でも背中を撫でてくれる奏の手の感触に癒されて、千歳は徐々に息を整える)
(そのまま景色を眺めて奏と話す)
どこ…うーん…やっぱり、水着買うんなら、種類の多い専門の店がいいと思うけど…
でも、そういうとこの水着って、高そうだよね。
(あまり買い物の経験のない千歳には、専門店というだけで高いというイメージが浮かんでくる)
やっぱり、デパートとかの…っっ!?
(その瞬間、千歳の言葉が途切れた)
(キャミワンピのお尻に、奏のものとは明らかに違う手が当てられている)
(その手は、千歳の小ぶりなお尻を撫でるようにうごめく)
うう…
(その気味の悪さに硬直する千歳)
(となりの奏が震える声で話してくると、小さく震えながら頷こうとして)
ひゃ、ぁっ…!
(ぴくんと千歳の身体が震えた)
(今まで撫でていた手が、突然お尻の肉をぎゅっと掴んで揉み始めた)
はっ…はっ…はぁっ…!
(冷房で引いていた汗がまた流れ始める)
(声を上げることもできなくて、窓に身体を押し付けられて怖さで息を乱している)
【うん、じゃあ次からはぼくもかなちゃんって呼ぶねっ】
【あと次の予定だけど、じゃあ今度の火曜日の19時でお願いしまーす】
【ぼくも遅れないようにここに来るようにするね】
【もう時間になるし、ぼく今日はこれでバイバイするね】
【じゃあかなちゃん、またねぇ!】