……っ!
(千歳をぎゅっと抱き寄せて、奏は男の人を振り切る様に無理矢理身体をねじ込んで)
(そのまま道を作ると千歳を先に行かせ、背中を押しながら出口へと向かう)
(痴漢が振り返りこちらを見ていたが、ベーっと舌を出してざまぁみろとばかりに二人は急いで駅に降りる)
…はぁ〜…大丈夫だった?びっくりしちゃったぁ…。
ボクたち男の子なのに、知ったらびっくりするかなぁ。
(まさか自分たちが痴漢に会うなんてと二人で深くため息をつき、ベンチに座って少し休憩をとり)
(その後は予定通り、駅の近くのデパートで水着を買いに向かう事にした)
ちぃちゃん、この水着はどお?
(そのお店はお洒落な水着なども扱っている店で、男性用と女性用が並べてあった)
(見ているのはもちろん女性用、胸の部分の水着は本来必要ないが、それでもそっちを買おうとしていた)
ほら、パレオで隠せば全然いい感じ!
(白いビキニな水着を千歳に見せながら、鏡の前で体に当てて、どう?と尋ねる)
【うん、あとでまた登場させてみよっかなぁ〜なんちゃって】
【水着でナンパされちゃう後だけど!】
【うん!23時までよろしくねっ!】