>>376
(千歳の姿を見て奏が歓声を上げた)
ふぇっ!?
(奏のストレートな表現にちょっと驚く千歳)
(感動したような声で何度も可愛いと言われて、千歳は恥ずかしいけどそれ以上に嬉しくなる)
え、えへへ…ありがとね、かなちゃん
(桃色に染まった頬に手を当てて、はにかみながらお礼を言う千歳)
(奏はよほど気に入ったのか、千歳とお揃いの水着を買うと宣言している)
う、うん、かなちゃんが着たらきっとぼくよりも似合うと思うよ
せっかく海に行くんだし、その、お揃いでも、いいんじゃないかなぁ
(大好きな奏とお揃いの水着で海に行く)
(考えただけで小躍りしたくなるほど楽しみだ)

(さっそく奏は水着の選択を始めている)
え、えと…そうだ、ね…
(いきなり聞かれて少し返答に詰まる千歳)
(正直何の色でも似あうと思うけれど、せっかく買うのなら奏の好きな色を選んでほしい)
(でも結局は選べないようで、奏は千歳に選んでほしいと言ってきた)
え、うええっ?
(困ったような声を上げて、奏の顔と水着を何度も見る)
(かなちゃんの好きな色でいいよと言いたいけど、奏の期待に満ちた顔を見るととても言えない)
あ…うんと…あ、そうだ
(悩む千歳の脳裏に、以前2人で見に行ったアニメ映画が思い出された)
ほ、ほら、前にさ、2人で…あの、あれ…プ、プリキュアの映画見に行って…
たくさんのプリキュアの中に…なんだっけ…あっ、キュアブラックとホワイトっていたでしょ?
(記憶をたどりながら、奏に説明する千歳)
ちょうどぼく、白の水着だから…その、キュアブラックみたく、かなちゃんは黒で…どぉ?
あ、も、もちろん最終的には、かなちゃんの好きな色にしてもらっていいんだけど…