>>380
(あれから数日経った日)
(また家にやってきた奏と一緒に、千歳は少し遠くにある海に向かっていた)
(買い物から帰った直後から親に頼み込み、やっと許しをもらえた海水浴)
(1人では絶対無理だったろうけど、奏と一緒ならという事で納得してもらえたのだ)
(目的の海は町から少し離れたところにあり、海水浴客もそんなに多くないらしい)
(人の目が苦手な千歳の為に奏が探し出してくれた場所で、旅館に宿泊も予定しているとのこと)
(宿泊は驚いたけど、そこまで準備してくれた奏に感謝しきりの千歳だった)
(電車の中でもバスの中でもはしゃぎっぱなしだった奏)
(そのテンションは、海に到着したことでさらに上がっている)
ん〜〜〜…着いたぁ
(おおはしゃぎする奏の横で、大きく背伸びをしている千歳)
(海を見ながら少し歩いて、泊まる予定の旅館に向かう)
(受付でチェックインをすまし、泊まる部屋に荷物を置きに行く)
(部屋も普通の部屋だけど、窓から見える海の景色はそれだけで価値があるように思える)
(夏の太陽を反射してキラキラと光る海を見ているだけで、千歳の気分も盛り上がってくる)

(奏に浴室をゆずってもらい、千歳は買ったばかりの水着を着る)
(買い物の日に試着しているから、特に着け心地に問題はない)
(パレオを付けて浮き輪を膨らませていると、外から奏が呼ぶ声が聞こえてきた)
うん、今行くね〜
(浮き輪を膨らませ、千歳はそれを持って部屋に戻った)
かなちゃんお待たせぇ
(部屋で待つ奏の水着姿を見て、千歳は小さくため息を吐く)
はぁ…やっぱりかなちゃんはきれいだなぁ…
なんか、ホントにナンパされちゃいそうなくらいきれい…

【お泊りにすると、その分イベントも多くなりそうだねぇ】