>>381
(奏の方もビキニを着た千歳を誉めてくれる)
(奏が本気で言っているとわかるから、余計に恥ずかしくてうれしい)
あ…えへへ…ありがとぉ
(頬を染めてもじもじする千歳の姿は、男の子という性別を気づかせないほどに女の子っぽい)
(ナンパについてはちょっと怖いけど、それを気にしていたらここまで遊びに来た意味がなくなってしまう)
うんっ、ぼくもかなちゃんを守れるようにするよっ
(奏のように胸は張らないけど、にこりと笑って不安を振り払う)

(旅館から砂浜に移動して波打ち際で足を海に浸かる)
うわぁ〜海だぁ〜!
(さすがにテンションを抑えられずに、海に向かって走り出す千歳)
(浮き輪をつけて海に飛び込んで、ばしゃばしゃとバタ足で泳ぐ)
(一緒に泳いでいる奏と競争し、波打ち際で水をかけあう)
(思う存分に遊ぶ2人のそばに、いつのまにか男の人が近寄ってきていた)
…あ…
(突然声をかけられて、不安げな表情になってやや後ずさる千歳)
(ちらりと見ると、千歳よりもずっと背が高くて大きい男の人)
(体格が違いすぎて圧迫感を感じてしまうほどだ)
(どうやらクルーザーの乗るから誘いに来たらしい)
え、えと…ぼ、ぼく…
(おどおどして言葉に詰まる千歳に、奏が声をかけてくる)
(千歳の手を握る奏の手にも力がこもっているから、かなり緊張しているのだろう)
(奏が千歳に意見を聞いてくる)
え…ぼく…
(不安と緊張で心臓が早打っているのが分かる)
(見た感じ男の人はいい人みたいだけど、まったく知らない人についていくのは怖い)
ぼく…かなちゃんと2人でいたい
船は…ちょっと乗ってみたいかも、だけど…知らない人についてくの怖いし…
(そこまで言って、ちらりと奏を見る)
でも、かなちゃんが乗りたいなら…ぼくも、一緒に行くよ?

【ということは、逃げられない船の上で…っていうことになるのかなぁ】
【シチュでもう、ちょっとだけドキドキする…】

【あ、でももう時間だし、きょうはこれで凍結でもいい?】
【ぼくはまた明日も19時に来れるけど、明日はお話の時間はちょっと短くなりそう】
【かなちゃんはあしたはどぉ?】