うーん…ボクたち、あの…女の子じゃないよ…?
それでも、誘ってくれるの…?
(奏はかなり悩んだ様子を見せるが、ただのナンパならこの手段で引き下がるだろうと考えた)
(暴言を吐かれたとしても、船に乗ってから言われるよりはずっとマシ)
(そう考えた奏は、千歳の前庇うように一歩出ると、二人に向けてそう言い放つ)
(女の子だと思っていた子からの突然の言葉に驚きを隠せない二人は、後ろを向いて相談をするが)
「いいよ、女の子かと思ったけど男の子だったんだ?もう全然いいよ!」
(てっきり男なら誘わないと言われると思っていた奏は驚いて目を丸くする)
……ちぃちゃん、大丈夫そうだし、一緒にいこ?
(自分たちを男だとわかっていて何かされるとは思わず、せっかくの体験だからと誘いに乗ることを決める)
(千歳の手をぎゅっと握り、奏は笑顔を見せると)
何かあったらちぃちゃんのこと、ボクが守ってあげるからね〜
(千歳にかっこいい所も見せたい奏は、任せてとばかりに千歳をリードして)
(男の人二人と一緒にクルーザーへと向かう)
【ちぃちゃん、今日もよろしくねっ!】