(千歳の返事を聞いた奏が、男の人たちに話しかける)
(自分たちが女の子じゃないことを伝えて、諦めてもらおうとしているようだ)
(ナンパが目的なら、これであっさり諦めるだろうと思った千歳だけど…)
(意外なことに男の人たちは、驚く様子見せながらも2人が男の子だと分かってもOKだと言ってきた)
(奏が千歳に囁くように話しかけてくる)
う、うーん…
(迷う仕草を見せる千歳)
(ナンパする意味がないのに、誘ってくる男の人たちの気持ちが分からない)
(でもクルーザーに乗ってみたいという好奇心もある)
(迷いを見せる千歳に決心を促すように、奏が手を握ってきた)
(見せてくれたのはいつもの明るい笑顔)
(その笑顔に押されるように、千歳も笑顔を返す)
う…うんっ、かなちゃん、行こうっ
(奏の手に引っ張られて、千歳は男の人たちについていく)
【うん、こっちこそよろしくねっ】
【あと今日は17時まで時間あるけど、かなちゃんはどぉ?】