>>395
(水中を踊るように泳ぐ魚の群れや、空を滑るように飛ぶカモメ)
すごいっ!こんなの、初めてっ…!
(どちらも初めて見る光景で、千歳は興奮を隠しきれない)
(奏の前でぐっとこらえているけど、1人だったら感動で泣いていたかもしれない)
(2人そろって右を見たり左を見たり、身を乗り出したりしているうちに、だんだんとビキニのショーツが食い込んできた)
(後ろから見るとかなり際どい光景だけど、海に夢中の千歳は自分のことに気づく余裕もなかった)

(そうやってはしゃぐ2人に後ろから声がかけられた)
あっ、えと…
(はっと我に返って戸惑う千歳だったけど、奏は積極的にジュースを手に取る)
じゃ、じゃあぼくも…
(つられるようにコップを手に取り、ごくりと一口飲む)
ん…これ、美味しい…
(今まで飲んだことのない味のジュースだったけど、美味しいから特に気にならない)
(椅子をすすめられて腰を掛けた千歳は、奏の様子が変なことに気づく)
(先に飲み終わっていた奏が、何だかふらふらしている)
かなちゃん…大丈夫?
(見たところ船に酔ったような感じに見えて、心配そうに話しかけた)
(奏はそれに答えず、男の人に連れられて奥に入っていく)
(奏に代わるように、もう1人の男の人が千歳の隣に座って話しかけてくる)
う、うん、でもかなちゃん心配だから…あ、あれ…?
(奏を追いかけようとした千歳だけど、妙に頭がくらくらしてきた)
(立ち上がろうとしても、脚が震えてうまく立てない)
ぼくも…酔っちゃったのかな…
(隣の男の人が気遣うように背中をさすってくると、背中からビリッと痺れに似た刺激を感じた)
きゃうっ!
(ぴくんと背中を反らす千歳のお尻に、男の人の指がさすってくる)
あ…あ…なに、しゅるの…それやだ、ぁ…
(ふらつく身体をよじって、男の手から逃れようとする千歳)