かなちゃん…あったかい
(もしかしたら奏がクルーザーに乗るのを止められたのではないか)
(もっと違う場所で泳いでいれば、男の人に会わなかったのではないか)
(思い出せば出すほど自己嫌悪になりそうな記憶が、奏の肌や唇の温かさで和らいでいく)
(千歳の言葉を聞いて、奏も自分の記憶のことを話してきた)
ぼくも、写真のことは知らなかった…
で、でも…みんなスマホでぼくのこと撮ってたし…
(奏は千歳を抱きしめたまま、自分が見た光景のことを話してくる)
そ、そうなの…かなぁ
(小さく震えながら、千歳も自分の記憶を思い起こしていく)
(ベッドに倒されて、裸になった男の人が上に圧し掛かってきて…)
ぼく…あのジュース飲んでから、頭がぼーっとしたままで…
身体とか熱くなって…そ、その…もう、訳が分かんなくなっちゃって…
それで、ね…お、おしりの穴に…硬くて熱いのがめりめりって入ってきて…すっごく、痛くて…
(その痛みを思い出して、また微かに震える)
でも…それがおさまったら……すごく、気持ちよくなって…嫌なはずなのに…声、出ちゃうの…
それで、かなちゃんの言ってるみたいに…おしり、すごいずぼずぼされて…頭のなか…痺れて…
ぼくの、おちんちんから…白いおしっこ、たくさん出てきた…
(そこまで言ってから、また奏の方を見つめる)
かなちゃん…大丈夫だった?
かなちゃん、なんか抵抗して暴れてたみたいな感じしたし…乱暴なこと、されなかった?
(本当に心配そうに千歳は奏に尋ねる)
【かなちゃんお待たせっ】
【今日も23時までお話しできるから、時間までよろしくねぇ】