(教えてもらった水路を進む千歳)
(下水じゃなかったから臭いはなくて、雪山に比べればずっと歩きやすい)
(でもその歩きやすさで油断したのか、調子に乗って曲がり角を曲がったら魔物と出会ってしまった)
わわわっ!
(変身していなかったら、あっという間に殺されてしまっただろう)
(強い魔物だったけど、アレスとの訓練の成果を見せて勝つことができた)
ふぅ……あ…また…!
(千歳の戦いの音を聞いたのか、次の魔物の姿が見えた)
…よしっ!
(両方の頬をペチンと叩くと、千歳は魔物に向かって身構えた)
(何体かの魔物を倒して進むと、通路の壁に扉を見つける)
(少し迷ったけど、千歳はとりあえずその扉を開けて中に入った)
(中に入って一息つく千歳)
(あのまま水路にいたら、まだ他の魔物と闘わなければならないかもしれない)
(それなら、ここで少し潜んで水路の魔物から隠れることもできる)
…ここは…倉庫?
(小さな部屋にいくつか物が置いてあるけど、それが何なのかは分からない)
(部屋の隅にある階段を上がると、そこには肉などの食材が置いてある)
(考えるまでもなく食糧庫だとわかるけど、どうやらその先にも部屋がありそうだ)
…なにか、あったりするかな…?
(足音を忍ばせて中を調べ始める千歳)
(とくに目立ったものもなく、情報になるような部屋でもなさそうだ)
…もどろっかな
(さすがに厨房の方には危険に思えたから、千歳h水路の戻ろうとする)
(そのとき、厨房から誰かが来るような足音が聞こえてくる)
っっ!
(このままでは鉢合わせになってしまうと思った千歳は、傍にあった箱の中に隠れた)
……まいったなぁ
(派手に動くこともできず、千歳は箱の中で息を殺す)
【お兄さん、言い忘れてたんだけど今日は18時までで大丈夫?】