(蓋を開けて覗こうとした魔物に、誘惑の呪文をかけた千歳)
(カエルのような魔物が包丁を振り上げるのを見て、戦う覚悟を決めたが)
……?
(そのまま攻撃することなく、魔物は普通に話しかけてくる)
あ、あ…えと…
(一瞬動揺してしまったけど、よくみると誘惑の魔法はある程度かかっているように見えた)
(でも完全ではないのか、魔物は千歳を泥棒だと疑っているようだ)
(今のところ敵意はなさそうだけど、一歩間違えたら攻撃されてしまうかもしれない)
う、ううん、違うよ
(魔物の話に小さく首を振る千歳)
その、なんか、ぼくは殺されないで連れてこられたんだけど…
(咄嗟に作り話を話していると、魔物が千歳を見ながら話をしてくる)
(誘惑の魔法がある程度効いたからか、多少は好意を持ってくれているのかもしれない)
(やったことはないけど、もう一度誘惑の呪文を唱えたら、今度は完全に魔法にかかってくれるのではないか)
…それで、ね
(千歳も普通に話しながら、手に持った杖をそっと差し出して)
…テンプテーション
(カエルの魔物に、もう一度誘惑の魔法を唱える)
(箱から少し身を乗り出して、魔物の様子を見守る千歳)
(これで魔法にかかっていなかったら、何とかごまかして水路に逃げるしかないだろう)
【ぼくは昨日言ったとおり23時までは遊べるよぉ】
【途中でご飯食べる間少し休憩するけど、お兄さんは23時まで大丈夫そう】