(再度呪文を唱えて、魔物の様子を見る千歳)
(じっと見ていると、魔物ははっとしたように包丁を置いて千歳を箱から出してくれた)
ありがとっ
(魔法が効いた事に心の中で万歳しながら、千歳は出してくれた魔物にお礼を言う)
(千歳を上から下まで見ながら謝ってくる魔物に、千歳は慌てて首を振る)
い、いいよいいよっ…だって、箱の中にいたぼくも悪いんだし
(千歳の言葉にほっとしたのか、魔物は休憩を勧めてくる)
う、うーん…そうだね、ちょっと休んでいくよ
(ちょっと迷ったけど、千歳は魔物の言葉に頷く)
(ちゃんと誘惑の魔法が効いているから、ここで魔王の居場所を聞き出した方がいいという判断だ)
(魔物に促されて、千歳は食堂の方に歩いていく)
(食堂に入ると、話しながら千歳のお尻を揉んできた)
ひゃっ…や、やだなぁ…ぼくは千歳だよっ
(魔物に友人のように話し、千歳は自分の名前を教える)
(そこで千歳も、魔物をどう呼べばいいのか迷った)
あ、あれぇ?
なんかぼくも君の名前ド忘れしちゃった…あはは
…えと…君の名前、なんだっけ…?
(席に案内しながら魔物が千歳の行き先を聞いてくる)
んっ…え、えと…
(妙に魔物が興奮しているように見えるのは気のせいではないだろう)
(さすがに2回も呪文をかけると、効果が大きくなりすぎるのかもしれない)
あ、そうだ、ぼくね、魔王様にお話することがあったの
そ、それで魔王様のとこ行こうと思ってたんだけど…えと、ド、ド忘れしちゃって…
(内心汗をかきまくりながら話をする千歳)
(うまくいけば、魔物から魔王の居場所を聞けるかもしれない)
ね、もしよければ…魔王様のいるところ、おしえてもらえる?
(にこっと笑顔を見せて、魔物から魔王の居場所を探ろうとする千歳)
【ごめんなさい、お友達の電話でレスおくれちゃった】