えぇ〜?もぅ、さっきも言ったとおりお姉ちゃんは見てるだけでも楽しいんだって。
ま、当然するのも楽しいけれどね♪
(なんだかんだお互いの趣味にあったプレイができるのも二人がこうして楽しくゲームできる一つの理由なのかもしれない)
(彼のアドバイスは的確で嫌味がなく、後ろからのアドバイスを聞きながらするのなんだか調子がよく、気持ちよくゲームができる)
(芹もズボラながら持ち前の手先の器用さを発揮して、慣れないと言いつつもしっかりとこなしてみせた)
ふふん、そうそう♪君も大切な時期だろ?しっかりやんなきゃね。
(まるで自分はもう勉強から開放された、と言わんばかりの他人事感丸出しで言ってのけるが)
(自分の勉強のことを考えると…はぁ、と小さくため息が出る)
む、むう……それは……悪かったよ。昨日までちょっと忙しくってさ。
(鷲一くんのムスッとした表情にぎくりとする芹)
(中学生なのにしっかりしてるなあ、などとしゅんとしてしまう)
(しかしながら最近夜ふかし気味だった理由はもちろんある計画のためだ)
(彼を迎え入れてクーラーの効いた芹の部屋へと案内して)
(冷蔵庫から取ってきた冷えたジュースを彼に渡して並んで座り、ゲーム機の電源を入れる)
さぁて、今日もいっぱい遊ぼうね……♪
(ゲームが立ち上がる。芹はコントローラーを彼に渡して、にや、と笑う)