>>884
はぁはぁはぁ…く、ぅぅ………お、お腹が…くる、しぃ……あ、あぁ…
(なんとか蟲達と対峙するナオだが、産み付けられた卵が腹部で脈動すると同時に魔力まで奪われてしまう)
(何とか力み、いくつかは吐き出す事は出来た物の、まだまだ残されていて。気怠い身体をそれでもなんとか動かし悪魔のサポートを続けるが…)

なっ……あ、あかん……!!中にはまだ捕まった人がおるんや……!!
(悪魔は一気に蟲の王を打つべく力を収束し始めた。蟲の王の方も肉壁が半ば半壊しており)
(本体と思しきモノが姿を見せていて。醜悪な姿のソレは見た物を畏怖させるモノがあるが悪魔は気圧されてはいなかった)
(しかし悪魔の矛先には捕らわれた人間がいて。今ならまだ救える命だ。しかしここで助けに行けば間違いなくこの蟲達を討伐する好機は失われる)
(撤退の案もあるが、体力が回復する保証はどこにもなく。そしてなによりも刻一刻と悪魔のトドメの一撃が迫っていて)
(人質を見捨てこの得体のしれないモノを倒すか…一瞬脳裏によぎるも天使としてはそんな事は出来る筈もなく…)
(かと言ってこの蟲を倒す絶好の好機………天秤にかける事は出来ず、身体は自然と人質となった人達の救出へと向かって)

まに、あえぇぇぇ……!!
(全力で魔力翼を生成し、肉壁に捕らえられた人々を救いにでたナオ。間髪悪魔の攻撃前に開放された人質の手を取る事は出来たが…)

【お待たせしました。本日もお願いします】
【当然ですが人質を見捨てる真似なんてできません…】