>>982
(組織傘下の病院の一室、通常とは異なる魔に関する被害者を治療する隔離病棟)
(その一室は外から鍵がかけられ、狂わされた被害者を保護している)
(担当の治療師が、見るもんじゃないと引き止めるのを固辞して、私はそこに足を踏み入れた)
(すっぱい、女の香り。淫らな雌の淫臭)

(筆舌に尽くし難いその部屋には、二匹の雌がいた。先日摘発された悪徳富豪が飼っていた奴隷、一年ほど前に失踪届が出されていた彼女たちは、解放された今も、いや、主と引き離されたがゆえに、目も当てられない色狂いに成り果てていた)

(他に手頃のものがなかったのか、愛液にまみれたテレビのリモコンが転がっている。二人はちんぽちんぽご主人さまご主人さまとうわ言を繰り返し、癒えぬ渇望に突き動かされオナニーし続けていた)
(愛液と、尿、さらには母乳まで噴いて、ベッドが駄目になるからと急遽撥水性のマットに変えたのだという)
(二人とも弄りすぎた性器が赤く腫れ、もう痛みが勝ちそうなくらいでも、二人は止まらない)


こんな、酷いことを……ゆる、せない……
(被害者を目の当たりにして、決意を固める……そんな風に見えるように、呟いた。いや、たしかにそういう思いは、ある)
(けど…………どくん、どくん、惨めな犠牲者を見て、彼女たちの狂乱の様相に自分を重ねてしまい……じくり、下着に粘液がついたのは、私しか知らないはずだ)



(富豪にあの二人を売った妖術使いの犯人は、私が調査をしたらすぐに目星がついた。霊的痕跡の隠蔽は一切行われていない、素人のそれ。尻尾を掴む事自体は簡単すぎるくらいだった)
(しかし、問題は二人を狂わせた術の解析、特定……ずさんな隠蔽と不釣り合いなその技術から、それを可能にする特別な道具か何か、または秘術書があるはずで)
(“それを明らかにしないままでは、保護された二人も、それ以外の被害者……おそらくそいつの元にまだいる、近隣での行方不明者を救うことはできない”)
(だから、そう。私は無力な一般人のフリをして、そのアジトに乗り込んだ)

(おそらく富豪相手に荒稼ぎしたのだろう、目立たないながらも広いアジトの中で)

ミヒロを攫ったのはあんたね!
(そいつに見つかると、私は啖呵を切った。病院にいるうちの一人の名前を出して)
(復讐に来た、何も知らない一般人のフリで、スタンガンを手にそいつに襲いかかる)
(お願い。これくらいは捌いてよね……?)


【主人の精が媚薬になるの、いいですね……中毒患者にさせられて、ミルク出させられて】
【それではアジトに踏み込んだところから……一応こちらは、犯人の手口を解析してからじゃないといけない、という建前でいます】
【これから淫紋を仕込んで敗北性癖満たしてくださいませ……♥】