>>111
少し彼らの活動も活気づいてきているのかしら……
まぁ、私の目的に邪魔が入らなければ手を貸すことも下すことも必要はないわね
(彩文と別れた後、サリヴァーンは妖魔の気配を遠方に感じ取っていたがサファイアの魔力を感じられないと悟ると肩入れすることもなく自身の部屋で窓の外を一瞥していた)
(一度深く息をつくと赤い瞳は紗枝の暗褐色の瞳へと戻り彼女はベッドに腰掛ける)
……彩くん、体つきが確実に女の子に変わってるみたいだったけど…………服はどうするのかな……
(部屋の片隅には以前彩文が気絶した際に彼から剥ぎ取った洋服が畳まれており、トップスのフリースやフランネルシャツは兎も角スキニージーンズは今の彩文の体つきには窮屈な印象を感じていた)
…………ふふ、彩くんの新しい洋服も探してあげた方がいいかしらね?
(紗枝とサリヴァーンの人格が入り混じった彼女はそう呟き休息に入る)

ううん……私もついさっき着いたばっかりだから……大丈夫…………だよ
(紗枝が到着してから5分後、彩文も息を切らせて集合場所に駆け足で到着していた)
……
(息を整え汗を拭う彩文の姿を紗枝は静かに観察し、ハイネックのシャツとパーカーは体の線を隠しており、ボトムはスキニージーンズではなくブラウンのチノパンを履いていた)
(少女のような容姿も相まってやはりどこかボーイッシュな服装をしている女の子の様な印象を受け、履いているチノパンもウェストには余裕がある代わりにヒップでずり下がるのを抑えていたがどこか窮屈そうな印象を受けていた)
うん、行こっか……
(緊張と先ほどまで走っていた影響か普段より暖かい彩文の手を握ると紗枝は彩文に従うようについていく)
……彩くん、今日の私服も格好良いね……明るい色の服は彩くんの性格もあって…………とっても似合ってると思うよ
(ファッションの店に向かう道すがら紗枝はそう彩文に話しかける)
ズボンは……今日はスキニージーンズじゃないの?
前に…………偶然何回か……見かけたときは履いてたから……お気に入りかと思ってたんだけど……
(彩文の私服姿は紗枝としてだけではなくサリヴァーンや他の妖魔、梨奈を淫魔に仕立て上げた際に得た情報もあったが、偶然見かけたという体を装って話す)

【ありがとうございます、紗枝の下着は先日と似たデザインの黒いレースの装飾が施されているブラとショーツを着用しています】