>>113
ありがとう、彩くんにそう思ってくれるなら……すごい嬉しい…………
(頬を赤らめ紗枝は少し恥ずかしそうにしながらも微笑してそう答える)
彩くんの為なら……多分、できるよ……?
(容姿に関して言えば人に好まれる形を自然と淫魔の擬態は模っていたが、最終的な調整は個々人の感性に任されており彩文にそう言われると紗枝は自身を認められたかのような充足感を得ていた)
そうなんだ…………前に見たとき……彩くんに格好良くて似合ってるなって……思ってたんだけど…………
……スキニーは結構身体に左右されるから……仕方ないよね…………
(彩文の弁によれば“太ったからチノパンにした”ということだったが彩文の身体の変異を内外共によく知っている紗枝も事実を知りながら言及せずにいた)
今から行くお店は……確か女の子用のお店だったけど…………彩くんが履けそうなものもあったらいいね…………あっ……そういえば……女の子扱いは嫌だったよね、ごめんね……
(彩文が履けるようなズボンが他に見つかるかもしれないと希望的観測を告げたが、彩文が今まで女装に対して怪訝な反応を示していたのを思い出し即座に誤る)
わ、私も……?
(自身が彩文に対して勧めていたジーンズを彩文からも進められて驚いた様子を見せる)
あんまり……ズボンは履いたことなかったけど……試して…………みようかな?
(自身の服装に関しては未だ探求の余地があり、人の築く文化を知る一環であるため興味深そうに彩文の反応を伺っていた)
(その内では人類の文化を知ることよりも彩文に好かれたいという心の方が強く動いていた)

……お店、近くなってきたね?
(店の場所を指し示す看板などが視界に入り、彩文にそう話しかける)
(彩文の手は緊張しているのかわずかに力が込められているのが伝わると紗枝も優しく彩文の手を握り返す)
私を彩くんの色に染めてほしい……
彩くんが選んだ服が……私の好きな服になるから…………彩くんの好きな私でありたいから……よろしくね
(少し狂喜的な愛情を孕んだ感情を交えながら彩文にそう告げる)
私にとって彩くんは大事な思い人なんだから……
(緊張した彩文の手を一瞬僅かに力を込めて握る)