>>116
はっきりは言えないけど、難しいんじゃないかな……。
それに無理にって話じゃないから。
(男の娘モデルと普通の女の子が一緒という撮影はしたことがなく、断言はしないもののジャンルが違うから無理だろうと思っていて)
(紗枝には自分が男の娘モデルをしているのがバレていると知らず、スタイルの良さを褒めただけで無理にモデルになる必要はないと微笑んだ)

紗枝ちゃんには最近色々と助けてもらってるから……、特別だよ……特別。
……あっ、でも「ちゃん」付けは止めて。
(紗枝の驚きにはにかんだ表情を浮かべて、身体が淫欲に支配されてどうにもならない時に何度も助けられていることを挙げて)
(お礼と信頼感もあって紗枝だけと限定するあたり、まだ完全に心も女の子に染まった訳ではなく)
(傾きだしたという程度で、まだ男性の心と女性の心で葛藤が続いていることを薄っすらと滲ませて)
(「ちゃん」付けには流石に抵抗感がまだあって、それだけは止めてとお願いして二人だけの秘密と念を押す)
間違いなく似合うと思うよ。
(紗枝が服を買いに行ったことも、試着したこともほとんどない夢にも思っておらず)
(紗枝にもスキニーが似合うと声に力を込めて断言した)

う、うん……僕のほうこそ……。
それが良いと思うし、紗枝ちゃんのコーディネイトも見てみたいし。
(また女の子に間違われたらと言う思いと、なぜか微かに期待も抱いていて、その心の内にも戸惑っていてぎこちない笑みを浮かべて)
(紗枝が励ますように手を握ってくれば、縋るように手を握り返して微笑み)
(どんな服が紗枝の好みか知りたくて、自由に選んだ方が良いとそっと肩を押す)
それなら僕も頑張らないとね。
(詳しくなくても良いと言われても、紗枝には喜んで欲しくて不安が全部拭えた訳ではないが頑張れると笑顔で言い切る)

でしょ? ガールズファッションに関して言えばこの街じゃ一、二を争うくらい大きなショップだから。
(目を輝かせる紗枝に、連れてきて良かったと微笑んで見ていたが、彩文自身も前に前に街でクラスメイトに会って無理矢理連れて来られた時と違い)
(それほど忌避したい気持ちは湧かず、なぜか以前よりは興味が持てて、紗枝の服を探すという理由もあって)
(彩文自身も紗枝と二人で広い店内を歩き回りながら、服選びをいつの間にか楽しんでいた)
紗枝ちゃん、前回も今日も見てるとシンプルな感じが好きかなとも思ったんだけど、好きに選んでいいって言うから、可愛いのも似合うかなって思って……。
あっ、これ友達に選んだので、試着はいいです。
(紗枝の反応を見ながら、選んだ服が可愛いと言われると嬉しそうな笑顔を浮かべて)
(近くに居た店員に試着を勧められて、慌てて真っ赤な顔をして紗枝に選んだことを言って)
(店員が紗枝に試着を勧めると安堵の表情を浮かべるが、僅かに残念そうな表情も自覚がないまま浮かべていた)