あ……うん!
(彩文に気取られない程度に妖魔の攻撃を回避して紗枝は彩文とともに妖魔から距離を取る)
(戦い慣れた戦士のような立ち回りを時折見せるが、妖魔の反応速度に人間の身体がついていかず、その攻撃をあたる寸前のところで回避して事なきを得ている状況だった)
…………あんまり無茶させると……身体が……
……それに…………この匂い……
(周囲に飛び散り揮発した液体の匂いは淫魔であるサリヴァーンの本能を擽り、人間である紗枝の身体にも火照りとなって表れていた)
はぁ……はぁ……んっ…………うぅ……
あれって……その…………男の人の………………?
(紗枝が先ほど妖魔を視認した際に言及した『あれ』について問いただされると詳しくは伝えないものの精液に似たものを感じていたことを伝える)
あ…………うぅ…………んっ……、さっき……避けたときに……付いちゃったみたい……
これくらいなら……大丈夫…………だと……思うけど…………んっ……
(ワンピースの裾に着いた液体を一瞥すると、嬌声交じりに大丈夫と伝えていた)
(彩文と感覚がリンクしている影響で疼く身体に苛まれ、わずかに愛液のにじむ感触を覚えながらも紗枝は彩文とともに妖魔から距離を取る)
(“―また変異が訪れているのかしら……調度良い機会だし、アレにも手伝ってもらおうかしらね”)
(妖魔から逃げる最中、紗枝は彩文の体内での変化を淫紋から通じて感じ取ると妖魔を引き寄せるフェロモンを淫紋から放つ)
……どこか…………物陰に……!!
(口頭と表情からは怯え緊迫した様子を感じさせるものの、その胸中では彩文を完全に女性化させるための一手を進めるための考えを巡らせていた)
彩くん……危ないっ!!
(彩文の腕に刻んだものと下腹部にある淫紋に妖魔が放つ白濁した粘液の飛び散る飛沫が誘導されるように仕組むと、直後妖魔から再び放出された粘液が彩文と紗枝の周辺に飛び散り、その飛沫が彩文の方にも向かう)
(飛散した白濁の液体は彩文のスキニージーンズや露出した腕に飛んだ他、紗枝にもわずかに付着していた)
ひ……一先ず…………あの物陰に隠れよう…………?
あそこなら多少は…………あの液体も……凌げるはず…………
(快楽に耐えて震える声で防災倉庫の方を紗枝は指さす)
(液体が付着した直後から紗枝の吐息はより一層粗くなり、雌として疼く感覚を淫紋を通じて彩文にも与えていた)