うん…………彩くんの今の体形で考えるなら……早すぎる話だからね
彩くんは……今の体つきが一番きれいに見える……と思うよ……私はね……
(胸の成長や体格の話で彩文からもあまり大きく成長することは好意的な印象は伺えず、紗枝もそれに同意する)
これから成長次第で……変わっていくだろうし…………今後の万が一……ね
(体の線が細く華奢な印象を受ける彩文には今現在の形づくりで言えば現状の若干小ぶりな大きさの胸が丁度良いと紗枝も感じていたが、成長期真っ盛りの彼女のこれからを考えて完全な否定はせずにいた)
約束……だね
また、必要になったら……いつでも付き合うから…………その時はもうちょっと髪も伸びてるだろうしね……
(彩文自身も事実を告げられたショックこそあったようだがある程度割り切って少女として前向きに物事を捉えているような印象を紗枝は受けていた)
……次に見に行くときは彩くんも一緒に……本当の女の子として見に行けるんだね…………
(一応今回は彩文自身は紗枝の付き添いのような形だったものの、彼女自身の楽しそうに服を選んでいた様子や試着を断った際の少し悲しげな表情に思うところもあり、紗枝も嬉しそうに返事をする)
……“さあや”ちゃん…………?
良い名前だね……綺麗な響きで…………今の……貴女にとっても似合う名前だと思うよ……
(一瞬どちらで呼ぶか迷って咄嗟に素の二人称である“貴女”と呼んでしまうが、紗枝自身も素の言葉が出てしまったとは思っておらずそのまま話を続ける)
……問題は学校だよね…………皆長い付き合いだし……先生も…………説得するには……
……でも、お母様が理解してくれるなら……そこから何とか……取り繕えないかな…………?
(肌を重ね合い、互いに乳房や秘所を擦る愛撫を行いながらそう言った相談をして緩やかな時間が流れていくのを感じていた)
そうだね……妖魔に襲われて…………一時はどうなるかと思ったけど……
アレのおかげで……こういう時間も良いっていうことに……気が付けたのは良かったよ
(妖魔の乱入は想定外で自身もここまで乱れてしまうというのは更に計算にない事象だったが、こうして彩文が少女として覚知して関係性がより親密になったのは不幸中の幸いであった)
…………
(淫らな水音と二人の吐息が静かな倉庫の中で唯一聞こえる物音で、穏やかで淫猥な空気が内部では漂っていた)
今までは……仕方なくでやってたり、急いで済ませたり…………急かされながらしてることが多かったからね…………
(彩文をその状況に追い詰めていたのはほかでもない紗枝が原因であったことが大半だったが、彼女がその事実を知るすべはなかった)
……んっ…………ぁ…………
(彩文の絶え間ないキスと愛撫に嬌声を零し、彩文を愛撫する力も徐々に弱まっていた)
…………彩くん、ちょっと…………聞いても良い?
(快楽の余韻に身を浸らせて粗い息を零しながら紗枝は口を開く)
彩くんは…………その……女の子になっちゃったこと…………割り切ってるのは……わかったけど……
呼び方は…………このまま“彩くん”って呼んだ方が良いかな…………?
それとも二人だけの時は…………お母様が考えてたっていう……“さあやちゃん”、ないしは“彩ちゃん”って呼んでみる……?
(彼女に対する名前の呼び方は一人称とともに今や数少ない彩文が男の子であったことの証であると紗枝も承知のうえで提案していた)
(その間にも彩文の身体を優しく撫で、肌を密着させて互いの体温を密接に感じ合っていた)