……なら…………またすぐの話になりそうだね
(次に洋服を買いに行く日程を確認した際に彩文は髪の長さもそこまで変わらないうちに行く予定になると話し、紗枝も頷く)
(完全に一人の少女となった彩文だったが、髪は同年代の女子と比べればベリーショートに近い長さで、ショートやボブカットにするのももう少し時間が必要なように見て取れた)
あ……ごめんね、ちょっと気が動転してて…………
(二人称のことについて言及されると自身でも無意識に話していたことで慌てて謝罪する)
名前も……うん、まだ確定したわけでもないし……お母様が『可能性』で話してただけのことだからね……
また……決まったら教えてね……
(あくまで彼女が真に少女として生まれていたとしたらの想定の話であって、現にいる彩文は元々は男の子として生まれた後に女性化したため彼女がどのように変わっていくのかは彼女自身の選択と紗枝も深くは干渉せずにいた)
何があっても私は彩くんの味方だからね……絶対に……
……私でも力になれることがあったら言ってね…………
(急に一個人の性別が変わったことに対し、特に彩文の年頃の年代の人間であれば茶化したり他の保護者からの風当たりなどにも懸念されることがあるのは妖魔である自身の目から見ても想像に難くなかった)
ありがとう……彩くんも良いなら、そう呼ばせてもらうね
(呼び方についても彩文は二人のみでいる時ならば『ちゃん』付けで呼ぶことを了承し、紗枝も笑みを浮かべて頷く)
それじゃあ、これからも……よろしくね、彩ちゃん
(そう告げると愛撫をする彩文を強く抱きしめる)
…………
もう…………こんな時間になってたんだ……
(淫欲も引き、二人で裸のまま倉庫の壁に背中を預けて隣同士手を繋いでぼんやりと外を眺めると日も傾き橙色の光が隙間から差し込んでいた)
そうだね……流石にこの後お店とかに行くのは…………ね
(何度も絶頂を繰り返し愛液が滴る内股を合わせ、彩文の乳首や秘所などを責め立てていた自身の手を見て、この状態で見知らぬ第三者の多い環境に行くのは躊躇した)
……ずっとここにいたから……匂いとかはもうわからないけど…………あの匂いみたいなものは多分するだろうし…………
今日はこのまま解散にしよっか……?
(少し口惜しそうな様子を見せるが紗枝も人間としての容量は限界に近く、これ以上続けるのは困難だと考えて同意する)
……服には匂い…………そこまで付いてないみたい…………帰り道は多少誤魔化せるかな……
(快楽に理性を狂わされ本格的な行為に及ぶ前に彩文を脱がし、脱がされた洋服を手に取り染みが残っていないかを確認したうえで、ハンカチで身体にまだ残る愛液を拭き取り始める)
彩ちゃんも……また服に付いて染みになっちゃったら大変だから…………拭いてあげるね……
(そう言うと紗枝は彩文の内腿やわき腹、乳房を別の面を用いて優しく拭う)
買ったばかりだったけど一応……最初に着てた洋服の方が良いかな…………
あ……でも彩ちゃんはズボン……大丈夫?
(脱がした洋服と元々待ち合わせの時に着ていた私服の入った袋を手渡し、紗枝は伺う)