>>163
私は……変じゃないと思うよ…………
愛にそういうものは関係ないと思うし……互いにそういう感情があれば……成立すると思うな…………
(愛や恋といった人々の色欲を糧に生きる淫魔には性別や種族の違いなどは些細なことで、更にその中でも特異な恋愛観を持つ彼女には特にそういったことに対して区別する意識などは微塵も抱いていなかった)
そういえば……交換まだだったね…………
…………彩ちゃんにも寂しい思い……させちゃったね…………
(彩文と恋仲になったにも関わらずスマホの番号すら交換していなかったことに少し悔いるような様子を見せる)
(人間社会に潜伏して活動することも多い魔族の間内で流通している通信回線を用いたスマホを取り出すと電話番号とSNSのアカウントを彩文と交換できるよう準備を整える)
……ん…………
(人払いが彩文にも気取られていない様子を見ると紗枝も彼女とのキスに集中して唇を重ね合わせて舌を絡ませ合う)
はぁ……はぁ…………私も彩ちゃんのこと……好きだよ…………
(息継ぎを行いぼんやりとした表情で行為を伝える彩文に対して紗枝も返事をして微笑を返すと唇を重ねて舌を更に強く絡ませ合う)

…………
(淫紋から通じる彩文の身体の高ぶりは紗枝にも伝わっており、紗枝は彼女を抱き寄せていた手を腰から臀部、秘所へとゆっくりとスカートの生地を撫でるように滑らせていく)
んっ…………彩ちゃん……私…………暑くなってきちゃった……
(熱を帯びた吐息とともに彩文へそう告げる紗枝の頬は仄かに紅く染まっており、彼女への行為を伝えていた彩文の瞳と同様に紗枝の瞳も潤み始めていた)
彩ちゃんは…………大丈夫……?
(橙色に染まる夕暮れの陽光と夜に近づくことを知らせる冷たい風を感じながら紗枝は彩文の体調を伺う)